ブルーアイの因子と健康被害との関連性について。

最近よく片方ないし両方の目が青いハスキー以外の犬を見かける機会が増えてきました。世間ではこれらの犬の目とハスキーの目は同じ因子が作用していると思われているようですが、実際は異なります。

ハスキーは元々北極圏近くの大変日射量の少ない地域で生まれた為、生まれながらに目のメラニン色素が少なく、欧米の人間と同じようにブルーアイになりました。その後、徐々に日射量の多い地域へと生活圏を広げていった結果、メラニン色素の量が増え、左右の目の色が違うバイアイや現在最もポピュラーなブラウンアイ、そしてブラックアイへと変化したと言われています。

ハスキー以外の犬種の目は、毛や体のメラニン色素を薄める遺伝子によってブラウンやブラックからブルーに変化しています。この体のメラニン色素を薄める遺伝子は視覚や聴覚異常、さらに様々な遺伝子疾患との関連が報告されています。ですが、ハスキーのブルーアイと視覚・聴覚異常や遺伝子疾患を関連付ける報告はされていません。このことから、ブルーアイハスキーと健康被害には何の関係もないことが裏付けされます。

また、よくブルーアイは劣性遺伝だから繁殖にふさわしくないとも言われていますが、劣性遺伝とは遺伝子の性質が良くないという意味ではありません。遺伝子には基本二種類あり、遺伝子の持つ特徴が優位に現れるものを優性遺伝子、優位に現れないものが劣性遺伝子と呼ばれています。遺伝子疾患の多くが劣性遺伝する為、劣性遺伝子=悪いと誤解されている方もおられますが、優性遺伝する遺伝子疾患もありますので、劣性遺伝子=悪いというのは正しい解釈とは言えません。

ちなみに人間のブルーアイは劣性遺伝なのでハスキーも劣性遺伝だと考えらていますが、実際は優性的に現れている事も多い為、本当は優性ではないか?とも言われています。

ブルーアイの遺伝子構造や遺伝の法則などはまだはっきりとわかっていないのが現状ですが、少なからずブルーアイと遺伝子疾患には何の関連性もないというのが事実であり、ブルーアイ同士による繁殖も何ら健康に問題がありません。

参考文献(※英文のみ)

http://www.doggenetics.co.uk/eyes.html(個人のサイト)

http://discoveryspace.upei.ca/cidd/breed/siberian-husky(UPEI大学のサイト)

http://idid.vet.cam.ac.uk/search.php(ケンブリッジ大学のサイト)

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